心理的安全性って結局どういうことだろう

おつかれさまです!

私たちをとりまき、生活の中に浸透してきた様々な「用語」。なんとなく言葉を知ってる気がする。 でも具体的に理解してるか、説明ができるかと言われると…。 そんな「なんとなく」を「わかりやすく」言ってみよう、という試みの連載です。

今回は「心理的安全性」。日本語だけど、わかるような、わからないような…わかっていても、どうやって実現すれば良いのか…。はたらく上での土台となるようなこの言葉を、今回は一緒に考えてみましょう!どうぞお付き合いくださいませ。

心理的安全性とは

心理的安全性とは、会社のなかで自分の意見・気持ちを安心して言う・怖がらずに行動する事ができる状態のことです。 1999年にエイミー・C・エドモンドソン教授が提唱しました。 その後、Google社の「プロジェクト・アリストテレス」という「生産性が高いチームの共通点を発見する」取り組みによって、心理的安全性は生産性の高いチームを作り上げる上での柱の一つとされました。

心理的安全性がない環境では

  • 自分のことを無知だと思われるのでは?
  • 能力がないと思われてしまうのでは?
  • 話の腰を折ってしまうのでは?
  • 自分の意見が、否定をしていると思われるのでは?

このような事を考えてしまい、積極的な提案・改善・ミスの共有などが行われません。

ケース1:自分の仕事について、お客さんからクレームを言われた 心理的安全性が低いと、自分の評価が下がることを恐れて、チームにフィードバックを行わない。 フィードバックが行われないので、組織の問題が共有されない。 結果、組織は今のままであり、同じようなクレームが起こる可能性がある。

ケース2:自分の意見を言うと話の腰をおるかもと考える 他の人達が会議で意見を交わすなか、自分は別の意見を持っている。 しかし、会議をさらにややこしくしたり、さらに長引かせることが嫌で、発言はしない。 結果、さまざまなアイデアが表に出てこない。組織は改善されないままである。

心理的安全性はチームを作る上での土台となる文化であると考えられています。 職場の人間関係のリスク(空気が悪くなる、自分を否定される)をとって、意見や提案をしても安全であると思える環境が、心理的安全性のある環境です。

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はたらく上での心理的安全性

どんなメリットがあるの?

先程のデメリットの逆で、積極的な提案・改善・ミスの共有が行われるということになります。 「こんな提案をして、空気を悪くしないだろうか」「的はずれなことを言っていたらどうしよう」「間違えたことを報告すると、叱責されるかもしれない」こういったことを恐れることなく発言できるというメリットがあります。

恐れることなくというのは、「空気を悪くしても/叱責されても大丈夫なように自分の精神をきたえる」ということではなく、そもそも「空気が悪くならない」「叱責されない」ということを指します。

異なる意見や提案について話し合われた結果、その提案が採用されないといったことは起こりますが、ただ単になあなあの関係ではなく、議論が活発に、そして安心感をもって行われます。

心理的安全性はどうやって高めるの?どう取り組めばいいの?

心理的安全性のある環境というのがどういうものかはわかりました。では、それを実現するためには、どういった取り組みが必要なのでしょうか。 ここが一番難しいところで、みなさんが一番知りたい部分かと思います。 今回は簡単に、まずはじめに取り組めそうな3つのポイントをご紹介します。

チーム全体が心理的安全性のメリットを知る

上で書いたような、心理的安全性がある環境のメリットを、まずは知ることが重要です。 心理的安全性を高めることに取り組むことは、チーム全体のみならず一人ひとりにメリットがあるとわかれば、全体で取り組みやすくなります。

話す機会を増やす

チームメンバーと話す機会がいまよりも増えれば、意見を言いやすい気持ちになることが増えます。 会話をするなかでは、相槌をうつなど相手を受け入れる姿勢を見せることで、より一層安心感を得られるでしょう。

発言の機会を均等に持てるようにする

誰もが同じように意見を言えるようにするためには、発言の機会を均等に持つことも大事です。 「自分が今発言して大丈夫か」という心配をとりのぞくことができます。

まとめ

今回は心理的安全性について掘り下げ、メリットや取り組み方をご紹介しました。 たった六文字の言葉ですが、自分たちらしくはたらく上では欠かせない重要なキーワードです。 実現するためには全体での取り組みが不可欠ですから、築いて維持するのがとても大変です。 ですが、取り組み続けることで間違いなくはたらきやすくなっていく考え方です。

一人ひとりの個性や能力を活かし、パフォーマンスを上げていくことができるよう、わたしたちmgnも引き続き取り組んでいきたいです。

それではまた、次回!