子どもたちに伝えたい!はたらき方

子どもの頃に思い描いていた「将来の夢」を覚えていますか?私はあまり覚えていないのですが、小学校の卒業アルバムには「通訳さん」と書いてありました。そして同じクラスには「通訳さん」になりたい人がたくさんいたみたいです。その頃は世の中にどんな職業があるかということを考える機会もあまりなく、テレビで見た通訳の人が英語でコミュニケーションを取る姿に憧れの気持ちを持ったのかもしれません。今私は都会から離れた田舎に住み、フルリモートでWeb制作の仕事をしています。子供の頃には全く想像できなかった「はたらき方」です。そう考えると、子どもたちが大人になった時どんな「はたらき方」があるのかを想像するのは難しいかもしれません。でも、どんな状況になっても柔軟に、楽しんで働くことができればいいなと思っています。そのために出来ること、伝えられることは何かを考えてみたいと思います。

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子ども達の将来の夢

中学生の次女が学校の取り組みとして「職業体験」をする機会があり、自分が通っていた保育園で保育士さんのお仕事体験をさせていただきました。次女は保育園でしたが、他にも薬局や動物病院、ケーキ屋さん、図書館、建設会社、飲食店、スーパーなどなど、様々な事業所の中から希望のところへ体験に行かせていただいたようで、普段の生活の中で会う働く人が、職業としてどんなことをしているのか、ほんの一部でも知ることができたのは、貴重な体験だったのではないかと思います。今のところ次女の将来の夢は「保育士さん、介護士さん」とのことです。

長女はお菓子作りが大好きで、小さい頃はレシピサイトを見ながら一緒に作り、小学校3、4年生くらいからは自分だけで作るようになりました。高校生になった今も相変わらず時間がある時には作っていて、パティシエになりたいと言っています。そして三女は、以前私に「ママの仕事はWebデザイナーなの?」と聞いてきたことがありましたが、先日、小学校の卒業文集に載せる文章を家の人にチェックしてもらう必要があるとのことで持ち帰ってきて、そこに書いてあった将来の夢は「マイクラのゲーム実況者とWebデザイナー」でした。3人とも自分が体験してきたことや身近な人の働く姿からやりたい職業を思い浮かべているみたいですが、もっともっとたくさんの選択肢があり、もっともっと向いている、あるいはやりたいと思える職業があるかもしれない、ということを伝えられたらいいなと思っています。

両親の影響

私がなりたかった職業に両親の影響はあまりかなったように思えるのですが、みなさんはどうなのでしょうか?気になったのでmgnのみんなに聞いてみました!

Aさん

なりたかった職業は空港で働くことで、父の海外出張の見送りで空港に行ったのが印象的だった。

Bさん

中学生時代にお世話になった塾の先生の下で働きたいと思っていた。両親は「私にはこうはなれないな」と思ってしまうほど、ただただすごい人たち。尊敬している。

Cさん

なりたかった職業は漫画家で、できるだけ普通の仕事はしたくなかった。両親はよくもわるくも真面目に働いていた。子どもとしては少しさみしかった。

Dさん

子供の頃はバレリーナで、徐々にアーティストやシェフ、パン職人になりたいと思うようになった。父の影響で絵を描くことが好きになり、母と一緒に料理をしていたことでお菓子作りが好きになった。

Eさん

小学生の時はピアニストと漫画家、高校・大学生では国連職員になりたかった。両親の音楽への興味や家庭での会話、母が英語を熱心に教えてくれた結果の他国への興味だったり、という影響はあったと思う。

Fさん

小さい頃はパン屋さんとかケーキ屋さんでTVっ子になったときは番組制作関連の仕事。その頃に興味を持ったものを作ったり売ったりする仕事に就きたいと思っていた。両親は会社員、祖父は自営業だったのでどちらの苦労もなんとなく知れた。

ご両親の職業や言動などがきっかけで、やってみたい職業を想像していた人もいるようですね。直接影響を受けてはいなくても、その後の興味関心や心情には影響があったのではないかと感じる回答でした。社会に出れば、いろいろな職業の人と出会ったり触れたりする機会も増えますが、それまでは学校でのキャリア教育と家庭で見聞きしたことから広げていくしかないように思います。今は検索すればだいたいのことは調べることが出来ますが、興味を持つきっかけを意図的に作っていくことも大切なのではないかと思いました。

私が子どもたちに伝えられること

学校が実施している「キャリア教育」がどのようなものかを調べてみたところ…

「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」
この四つの能力を参考にしつつ,それぞれの課題を踏まえて具体の能力を設定し,工夫された教育を通じて達成することが望まれる。

キャリア教育とは何 

とありました。

今現在どんな働き方があるかを知ることや体験することも大事ですが、どんな働き方にも適応できる、「生きる力」のようなものを育むことができればいいなと思います。

お子さんがいるmgnメンバーに「将来の夢、やりたいことについて話したことや伝えたこと」をきいてみたところ、以下のような回答をいただきました。

Aさん

今メジャーでない仕事、たとえばそんなんで食っていけるかと言われるような仕事でも、10年後にはどうなってるかわからないので、やりたいことをやろう

Cさん

いくら挫けてもいいので、やりたい事をたくさんしなさい。

「やりたいことをやって欲しい」という親の想いが伝わってきました。私も同じ気持ちです。今のうちから、先を見通して考える力や人とのつながりを大切に、そして多くの時間を費やす「はたらく」ということを私自身も楽しんで、その姿を見せていきたいです。