働く環境と仕事の生産性

仕事をするうえで、「働く環境」は働きやすさに大きく影響する要素となります。環境が整えば生産性も上がり、各個人のやる気や仕事の質も向上するのではないかと思います。

「働く環境」を心理的な環境(職場での安心感やストレス、心理的安全性など)と物理的な環境(オフィスのレイアウトや在宅勤務環境など)という2つの観点から考えてみます。

心理的な環境

心理的な環境は、それぞれ個人がどのように感じ関わり合っていくかという目に見えない要素のため、良い環境であるのかどうかの基準も個人差があります。でも、チームや会社として職場の心理的な環境を向上させるためにできることはあると思います。

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心理的安全性の確保

心理的安全性については、はたらくLENSの記事でも取り上げたことがありますが(心理的安全性って結局どういうことだろう)、「自由に意見を言える」「失敗しても非難されない」と感じられる職場は心理的安全性が確保された環境といえます。わからないことを「教えて欲しい」と言えなかったり、間違いを見つけてもそれを言えない雰囲気だと作業効率が落ちて生産性も低下します。逆に、全く違う意見を言った時に「そんな考え方もあるんだね!」と様々な角度からの意見をみんなで受け入れて、改めてその場に合った答えを導き出すことができれば、課題解決に繋がるのではないでしょうか。

信頼関係

チームや職場での信頼関係は心理的安全性に直結します。信頼関係が構築できていれば、誰かがミスをしてしまっても、自然と協力して助け合おうとする気持ちになりますし、また、違う意見が出た時や間違いを指摘してもらった時に「批判」としてネガティブに受け取るのではなく「建設的なフィードバック」として受け入れることができ、スキルアップにも繋げることができると思います。

職場の文化

心理的安全性の確保も信頼関係の構築も、コミュニケーションが不可欠です。ただ、日々仕事で忙しいとなかなか業務以外の会話をする時間がなかったり、気持ちの余裕がなかったりするものだと思います。特にリモートワークの場合は物理的な距離があるので、意識してコミュニケーションを取る努力をしなければ、全く会話をしない日々が続くこともありそうです。そうならないためには、チームや会社として雑談や1on1などコミュニケーションの場を作ったり、声を掛け合える雰囲気となる職場の文化が重要になってきます。

居場所の確保

チームや会社に「自分の居場所がある」と感じられることは、仕事をするうえでのモチベーションにもなり、パフォーマンスや生産性にも影響を与える要素だと思います。「居場所」とはつまり「自分の存在価値」で、それはチームや会社に貢献できていると感じられるかどうかなのではないかと思います。売上に直結するような業務にかかわり、目標を達成できている場合はわかりやすく貢献できていると感じられますが、成果が見えにくい業務の場合は自己評価が低くなり貢献できていない、居場所がないと感じてしまうこともありそうです。これもチームや社内でコミュニケーションを密にとったりポジティブな声掛けができていれば、重要な業務である、貢献できていると感じることができるのではないかと思います。

物理的な環境

物理的な環境を整えることも、生産性を向上させるために必要なことです。オフィスであれば自分のデスクなど作業スペースが集中できる空間になっていないと、気が散って作業効率がさがってしまったり、空調の快適な温度設定が人によって違うことも問題点となりそうです。

mgnはリモートワークなので、それぞれが自分の仕事環境を整えることになります。部屋やスペースは各人の居住空間の中で確保する必要がありますが、PCはもちろん机や椅子、モニターなども希望者には会社で買ってもらえます。昇降デスクを使っている人や外部モニターを2つ使っている人、外部モニターは1つのほうが仕事しやすい人などそれぞれ自分が働きやすい環境となるようにセッティングしています。

またmgnはバーチャルオフィスのGatherを使っていて、そこには常にみんなが集まれるスペースや自分だけの個室スペース、会議に使うスペースなど、リアルなオフィスと同じような空間を作っています。ここで直接話しかけて雑談が始まったり、ちょっと聞きたい仕事の話をしたりすることもあります。Slackなどを使ってテキストでやり取りするほうが良い場合もありますが、リアルタイムで会話するほうがわかりやすいこともあるので、状況に応じてどちらでもコミュニケーションを取ることができる環境は、生産性だけでなく信頼関係を築くうえでも大事な要素になり、これが心理的な環境をよくすることにもつながってくると思います。

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働く環境をよくするためにできること

mgnでは会社のことをみんなで決めたり、相談するための時間を月に1度設けていて、これもよいコミュニケーションの場になっています。コミュニケーションをとりやすい物理的な環境や機会を作ることや、それぞれが多様な意見を受け入れたり、みんなで協力することを意識的にまたは自然にやっていくことで、会社やチームの文化になるのだと思います。以前の記事にもありましたが、mgnには「Principle(プリンシプル)」があります。これを作ったこともみんなが同じ方向を向いて日々仕事をしていける要因になっているかもしれません。

心理的な環境も物理的な環境も、それぞれの状況によって良い環境は変わってくるので、これからもmgnみんなでコミュニケーションを取りながら整えていくことをができるといいな、と思っています。