リモートコミュニケーションの代表格メールとチャットについて、そのメリットとデメリットを改めて考えてみたら、やっぱり複雑で、みんなで上手にコミュニケーションをするのは簡単ではないということがわかった。

効率よく、社内や社外のコミュニケーションを取ることは仕事を進める上でとても重要ですよね。 インターネットを利用する場合は、非同期コミュニケーションツールとしてメールやチャットが大活躍しています。

本記事では、非同期コミュニケーションの代表格であるメールとチャットのメリット・デメリットについてあらためて考えてみます。

同期的・非同期的とは?

まず、同期、非同期について。簡単に言うと、同期的なコミュニケーションツールとは「電話」「オンラインやオフラインでのミーティング」などが当てはまります。同時に、リアルタイムにやりとりができることです。

一方、非同期的なコミュニケーションは、リアルタイムでのやりとりではなく、メールや、チャットツール(LINE, Slackなど)、プロジェクト管理ツール(Asana, Backlogなど)などが当てはまります。

非同期的なコミュニケーションがリモートワークなどには必要不可欠のため。今回はコチラの非同期的なコミュニケーションにフォーカスします。

テキストだけのやりとりの良さってありますよね

同期的・非同期的の認識をあわせたところで、非同期的なコミュニケーションの中心はテキストです。まずはテキストコミュニケーションツールとして古くからみんなが使っているメールについて考えてみます。

みんなメールが使えるから安心

メールは今やほとんどの人が使っているツールです。通常の文章のほか、相手の文章を引用したり、ファイルを添付したりと、もしかすると直接会話する以上の情報を一通のメールに含めることができます。

言った言わないが発生する電話より、履歴の残るメールがいい

電話は言った言わないが発生しますが、テキストでのやりとりではそれが発生しません。いつその話題が出たのかもさかのぼることができます。

非同期的に共有ができる

電話やミーティングでは全員が時間を合わせる必要があります。メールの場合、時間を合わせることなく、それぞれの人が自分の良いタイミングでやりとりを進めることができます。

でも、メールでは補えない、困りポイントもあります

メールでは補えない部分について、やりとりを進めるうちに、不便に感じることがあります。 たとえば下記のようなことが当てはまります。

慣習的に必要な前後の定型文。

いつもお世話になっております。〇〇の▲▲です。
(本文)
以上となります。どうぞよろしくお願いいたします。

このように、メールでは古くから、前後の定型文がつくのが当たり前となっています。

初回は、あっても良いものですが、何度もやり取りするのであれば、不要になるでしょうし、口頭であれば「はい。」「承知しました。」で済むことでも、3行以上は必ず書くことになります。

何の話してるのかわからなくなってきた。

2つ以上の話題が並行しているメールや、プロジェクトごとにやり取りしているメールなど、いくつものやりとりが発生した結果、今なんの話題なのか思い出すのに時間がかかってきます。

既読がつかない…

LINEなどのチャットツールや、Backlogのプロジェクト管理では、メッセージが読まれたか読まれていないかを知ることができます。メールでは相手が読んだかどうかが把握できません。

届きましたか?え、迷惑メール?

いつまでたっても返信がないので、追加でリマインドメールを送ったり、電話をしたところ「迷惑メールに入ってました…」そうでしたか…。どうして迷惑メールになっちゃうんだろう。

やばい。CCに入れるの忘れてた。

メールを送信した。送信したあとでCCに上司を含めるのを忘れていたことに気づく。やばい。

やばい。宛先間違えた。

メールを送信した瞬間に気づいた。いま違う人に送った……。やばい。

じゃあチャットツールはどうなの?

メールにはデメリットもあることがわかりました。では、チャットツールであればそれらをすべてクリアにできるでしょうか?

通知が鳴り止まない…

たくさんのメッセージが来たり、あるいはメッセージが投稿されただけでも未読がたまっていきます。さらに、チャットツールにはメッセージが届くことを知らせる通知メッセージや通知音が備わっています。そのため、延々と鳴る通知音に悩まされる人も多いでしょう。

チャンネルが増えすぎて見る気がしない…

プロジェクトごとにチャンネルを分けてトークしていると、チャンネルの数はどんどん増えていきます。そして、その数だけメッセージの総数も未読メッセージの数も溜まっていきます。見る気がしなくなってプロジェクトの進行状況をキャッチアップできなかったり、あるいは未読を全部解消したい人にとっては、メッセージと同様にストレスも溜まっていくことになります。

オンラインなのにすぐ反応してくれない!!

既読がつくことにも良さと悪さがあります。具体的には「既読になってるのに返事がいつまでも来ない!」「オンラインだからすぐ返事が来ると思ったのに全然来ない!!」ということが考えられます。

自分の都合の良い時に返事や対応ができるのが非同期コミュニケーションツールの良いところですが、既読やオンライン表示があることですぐに反応がもらえるのではないか…そんなふうに思ってしまうこともあります。

なんか電話してるみたいになってきた

既読がついてすぐ返事が出来る状況だったとしても、だんだんメッセージのやりとりが密になっていって、リアルタイムで会話をしてしまっている…。電話とあんまり変わらない!

DMばっかり来る

「すみません。あの件どうなってましたっけ?」DMで聞かれると送られた人だけしか答える人が居ない上、他のメンバーに情報の共有もできなくなってしまって、結局個別でDMをやりとりすることに…。これじゃメールとあんまり変わらない!

自分がいないチャンネルで話されているっぽい

隣の席から聞こえる会話…「Slack見ました?あのことですけど…」えっ。どこでその話したの?

やっぱり何の話したかわからなくなってきた。

メールと同じで、今まで何の話したかやっぱり忘れてしまった……。

私たちはこんがらがったコミュニケーションにどのように立ち向かうのか

今回の記事では、オンラインコミュニケーションツールの代表格であるメールとチャットについて考えてみました。結果これだけでは全てはうまくはいかないなと感じます。じゃあ、やはり同期的なコミュニケーションに寄せよう。というのもこれはこれで、最適とは言い難いです。

このように考えれば考えるほど、複雑なコミュニケーション。これを解決するにはどうしたらいいのでしょうか?魔法の答えはなさそうです。

そこで、mgnでは同期的なコミュニケーションも、非同期的なコミュニケーションもうまく組み合わせてつかうのがよいかなと考えています。また、人と人とのコミュニケーションの間では、ひとつひとつのケースに対してそれぞれの最適解が存在しそうです。

mgnでは、同期的なコミュニケーションも、非同期的なコミュニケーションとしてのメールもチャットも使います。さらに、添付ファイルの管理には、Google Drive, Dropboxなどのクラウドストレージサービス。プロジェクトにおいて、誰と誰が話しているのかが不透明になったり、何をするべきかわからないのであれば、Backlogのようなプロジェクト管理ツール。社内の決め事やルール、ガイドラインを管理したい場合はWiki機能を使ったり、Notionも使います。

書き出してみましたが、ツール多いですね。まだ書ききれてないサービスも多数あります。

そんななか、次回はプロジェクト管理ツールについて、mgnがどのように利用しているかといった実例も含めてご紹介します。さらに、その他のツールについてもご紹介していきたいと考えています。

さて、みなさんはこれらのツールをどんなふうに使っていますか?どのような困りごとがありますか?SNSやコメントなどで、みなさんの意見を教えてもらえるとうれしいです。