子育て家庭はすぐ使おう!「東京都ベビーシッター利用支援事業」

どうもこんにちは。Shokoです。

私は週末ベビーシッターとして働いているのですが、その中で知った、行政の子育て支援がありますので、今日はそれをご紹介したいと思います。

これがですね、めちゃくちゃお得なんですよ! てゆーか、なんでこれを20年前にやってくれなかったんだ!

もう自分の子どもは成人しちゃったよ!!

東京都のベビーシッター利用支援事業(一時預かり事業)

もともとは、保育所に入所できない待機児童を受け入れるためにできた制度です。 昨今は認可外保育園が増えたり、待機児童が少なくなってきた一方で、リモートワークをする保護者が増えたことで「一時預かり事業」としての利用者が急増しています。

「自宅にベビーシッターが来てくれて、保護者は隣の部屋で仕事する」

というパターンで利用されることが多いです。

ただ、この事業が素晴らしいのは「子どもを預ける理由が仕事以外でもOK」という点です。

保護者のリフレッシュのために利用するのもOK

四六時中子どもの相手をするのって、疲れますよね。 「少しでいいから自分だけのために時間を使いたい」と考えるのは至極真っ当だと思います。

「平日はフルタイム勤務で疲れ果て、休日は起き上がる気力もない」という方もいらっしゃいます。

東京都BS利用支援事業(一時預かり事業)では、子どもを預ける理由を問いません!!

  • 美容院に行ってもOK
  • 気分転換でショッピングに行ってもOK
  • お友達とカフェでランチもOK
  • 自宅でずーっと昼寝していてもOK

これぞ、子育ての救世主。子どもがいるけど、ちょっとは息抜きしたい。そんなニーズに応えます。

実際、私が2ヶ月に1度くらいの頻度で伺っているご家庭では「休日に自宅でゆっくり休みたいから、子どもを連れて出かけてほしい」というご依頼で、小学生のお子様を連れて丸一日、遊園地や博物館、アスレチックや公園など、目一杯遊ばせて夕食も一緒に食べて帰る、というサポートをしています。

1時間あたり最大2,500円の割引がうけられる

ベビーシッターの時給は、だいたい1,500円〜3,000円くらいです。そのうち2,500円分を後から返金してもらえるので、かなりのパターンで、ほぼ無料でベビーシッターを雇うことができます。

ただし個人のベビーシッターとの契約の場合、この割引を使うことはできません。そのため、マッチングサイトや派遣会社を通す必要があります。利用者が支払う金額は「間に入った会社に手数料を何%とられるか」によって変わってきますが、手数料が高い場合でも、利用者負担は実質1時間あたり数百円程度になります。

早朝夜間は、1時間あたり最大3,500円の割引

子育てで一番辛いのは、なんといっても夜眠れないことだと思います。 「数時間おきに泣いてミルクをあげ、オムツを替える。これをいったいいつまで続ければいいんだ…!頼むから朝までグッスリ眠りたい!!」

そんな悲痛な保護者の声にお応えできるのが、東京都のベビーシッター利用支援事業です。(名称長いわ!)

母乳しか飲めない赤ちゃんの場合には残念ながら無理ですが、ミルクでもOKの場合には、一晩ベビーシッターに預けて母親は熟睡できる、という素晴らしい施策です。

特にひとり親のご家庭は、ひとりで頑張らず頼れるシッターを見つけることで多少は助けになると思いますので是非利用してみましょう。

デメリットは?

ズバリ、「手続きが煩雑」です。

行政の施策なのでね、仕方のないことかもしれませんが。ハイ、やっぱりちょっとめんどくさいです。

  1. お住まいの自治体に問合せ
  2. 利用する派遣会社やマッチングサイトを選んで登録する
  3. ベビーシッターとの面談を行なう
  4. 当日子どもをベビーシッターに預ける
  5. 報告書を行政に提出する

利用者は、ここまでの手順を全て行う必要があります。 手続きが苦手で挫折、という人もいるかもしれませんが、そこは頑張ってみてください。 一度やってしまえば、手続きの流れは毎回同じですし、ご家庭の要望やお子様の特性に合うシッターさんが見つかれば、長期的にお願いすることができるようになるはずです。

東京都に住んでいれば利用できる?

この施策を実施しているか否かは、お住まいの自治体で一度調べてみてください。 ここ数年、実施する自治体が広がってきておりまして、2024年1月現在で20の区や市で実施されています。

実施区市町村 – 東京都保健局

https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/bs/bs5nendo.html

東京以外の方:こども家庭庁ベビーシッター券

自分が住んでるのは東京じゃないし…という方のために、もうひとつ国がやっている労働者の就労育児を支援する施策を紹介します。

以前は内閣府が管轄だったため「内閣府企業型ベビーシッター割引券」と呼ばれていましたが、最近、内閣府からこども家庭庁に管轄が変わったため名称が変更されて「こども家庭庁ベビーシッター券」と呼ばれるようになりました。

1回あたり4,400円の補助

こちらは、お住まいの自治体とは関係なく、保護者が勤務している会社が国に申請をしている場合のみ、使えます。

ただし、制約が厳しくて使えないパターンがいろいろあります。 たとえば

  • 保育施設間や習い事への送迎はNG
    • 自宅から保育施設(またはその逆)はOKですが、保育施設から習い事へ、のような使い方はNGです
  • 自宅以外(駅等)で保護者さまへ引き渡すのはNG
  • 掃除、洗濯、炊事等の家事サービスもNG
  • 自宅外での長時間保育はNG(短時間の近隣での公園遊びのみOK)

これらのパターンは、申請しても返金してもらえないので注意が必要です。

保護者が就業(就労)時間中のご依頼のみ適用可能、というところがポイントですね。

こども家庭庁ベビーシッター券は、そもそも勤務している会社を通して利用するので、まずはお勤めの会社に利用可能かどうかを問合せてみてください。

この政策は、厚生年金を財源として運用されています。お勤めの会社が厚生年金を支払っているのであれば、「利用申請したい」と社員から導入を促してみるのもひとつの手です。

気の合うベビーシッターを見つけよう

「ベビーシッターを雇うなんて、よっぽどのお金持ちじゃなきゃ無理」って思っていた方もいるのではないでしょうか。意外と敷居が低く、広く使える制度になってきているようですよ。

家庭環境を踏まえ、子どもや保護者と相性の良いシッターさんを見つけてくださいね。