ダイバーシティってなんだろう?多様性について考える

おつかれさまです!

私たちをとりまき、生活の中に浸透してきたさまざまな「用語」。なんとなく言葉を知ってる気がする。 でも具体的に理解してるか、説明ができるかと言われると…。 そんな「なんとなく」を「わかりやすく」言ってみよう、という試みの連載です。

昨今よく聞くようになって、私たちに定着した「ダイバーシティ」。具体的に何を指してるの?色んな人がいるよねってことでいいの?今回はダイバーシティのなんとなくを掘り下げていきたいと思います。最後までお付き合いいただけると幸いです。

ダイバーシティ(多様性)とは

ダイバーシティ、日本語でいうと「多様性(たようせい)」。漢字そのままに多様=いろいろな、さまざまなものがあることという意味です。

「ダイバーシティ(diversity)」は元々は英語で「多様性」を意味する名詞である。「diverse(多種多様である)+ity(という性質)」という構成の語。 https://www.weblio.jp/content/ダイバーシティ

ダイバーシティという言葉が定着する前から、日本語には「十人十色」「千差万別」という言葉がありました。 その字のとおり、一人ひとりは違う、種類がたくさんある、という意味です。

世の中に、自分と同じ人はいません。 国籍、人種、性別、年齢、考え方、宗教…ほかにもいろいろ、いろいろ。 多様性を認めるというのは、これらたくさんの「特徴、個性」を知ることから始まると言えます。

理解や受け入れることにまで及ばなくともまずは「なるほど。いろんな人がいるんだね」と知ること。 これが多様性を理解する第一歩です。

少数派とダイバーシティ

ダイバーシティを掘り下げる上で、大事な点がひとつあります。 それは、一人ひとりが同じ価値を持っているということです。

少数派とダイバーシティは、同時に語られることが多くなりがちですよね。 ただ、必ずしも少数派ばかりに目を向けるものではありません。

もちろん、数が少ないからこそ注目せねば知られる機会が少ないです。 そのため「少数派に目を向けなくちゃ」という印象になりがちですが、基本的には一人ひとりに目を向けるものです。

他の違いと同じように「多数派」「少数派」関係なく。 さまざまな特徴が尊重されるのが、ダイバーシティの考え方です。

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はたらく上でのダイバーシティ

「はたらく」とダイバーシティの関係について考えてみましょう。 単に多様性という言葉の意味だけではなく、「それを活用する」ところまで含まれた意味で使われています。

それぞれの違いを認めた上で、多様性を尊重し、いろいろな人材を取り入れる。 違いにとらわれず、個人の成果を最大限発揮して、会社が成長できるようにする。 これがダイバーシティ・マネジメントとよばれるものの意味です。

その裏には、 グローバルな仕事の増加。 少子高齢化によるはたらく人の数が少なくなっていること。 はたらく人が求める、はたらき方の多様な希望。 これらへの対応をしなくてはならないという理由があります。 できるだけ多くの人が、自分の個性や特徴、得意なことを組み合わせながら、いきいきとはたらくことができるように。はたらく上では、ダイバーシティを大切にすることで、生産性があがると考えられています。

多様であることが、なぜ重要なのか

多様であることがなぜ大事なのでしょうか。 なぜみんなで同じようにはたらくのではなく、個性を大事にしてはたらくのが良いのでしょうか。

いろいろな人材がはたらける!

まず、あたりまえかもしれませんが、一人ひとりの個性と得意を尊重することで、いろいろな人がはたらくことができます。 性別や、年齢でわけるだけでは難しかった、はたらく人の偏りを解消することができます。

さまざまな視点から、あたらしいアイディアがうまれる!

さらに、そうして集まってきた人たちそれぞれの視点や考え方を認め合いながらはたらくことで、一人では考えつかなかったようなアイデアがうまれます。 はたらく人が偏っていたり、みな似た考えを持ち寄ると、反対意見や懸念がうまれず、危険な判断をしてしまうことがあります。それはこわいことかもしれません。

多様性はいいことばかりなの?

ここまで多様性のいいことを語ってきました。 では、反対にあまりよくないことについても触れておきましょう。

いろいろな価値観や個性をもちよることで、最初は混乱が起きやすいです。 いきなり、自分とはまったくちがう人をつれてきて、はい、仲良くしてくださいね。お互い受け入れあってくださいね。と言われ、すぐに出来る人ばかりではありません。

その結果、会社に混乱が起こったり、一時的によい仕事ができなくなったりするかもしれません。

ですから、ひとことに多様性をだいじにしよう!とりいれよう!としても、十分な準備が必要です。 会社側の準備もそうですし、会社ではたらく人たちの準備も必要ですね。

まとめ

今回は、ダイバーシティのなんとなくを掘り下げてみました。 「さまざまな個性や特徴を知り、お互いを認めて最大限に力を発揮する」ことでしたね。 「自分の得意は、だれかの不得意」「自分の不得意は、だれかの得意」スキルを持ち寄り、カバーし合いながら、いきいきとはたらける環境を作っていくうちに、組織に「ダイバーシティ」が浸透していくでしょう。 あなたの考える「多様性」について、ぜひお話を聞きたいです。

それではまた、次回!