2023年11月23日に、イベント「はたらきかたフェス2023」を開催しました。このイベントでは、ゲストをお呼びし、様々な「働き方」に関する考え方や経験を共有して、みんなで「働き方」について考えました。
この記事では、同イベントより、株式会社ヌーラボ 松尾 祐介 様のセッション「家庭も仕事も100%楽しむため、ヌーラボに転職しました」についてレポートします。
セッションサマリー
- 転職理由のメインは「子育て」。仕事か家庭か、ではなく、両方100 : 100でやりたかった。ヌーラボはフルリモート・フルフレックスで、お互いの責任の中で、働きたいタイミングで働くことができる
- 稼働できない事情があれば、チームで察知して埋め合う。監視ではなく、互いに状況が把握できるコミュニケーションの仕組みがある
- 働き方を選べる体制の企業も増える中、企業側には「選ばれる立場」という姿勢も必要。望んだ働き方を実現するための選択肢を自分で持っていることが大切
セッション動画
セッション内容書き起こし
プロフィール紹介
- マーケティング部カスタマーサクセス課カスタマーサクセスユニット所属。お客様に効果的にプロダクトを扱っていただくための支援を行っている
ヌーラボへの転職の理由
- 現在4社目。老舗の化粧品メーカー → ベンチャー → メガベンチャ ー → ヌーラボ
- 転職の理由のメインは「子育て」。前職は出社が必要で、かなりハードに業務を求められた。できるかな、と思っていたことが、実際にやってみると大変だった。前職を続ける方向で頑張ってはみたものの、より柔軟に働ける会社の方が良いのではと思い、お子さんが生まれたタイミングで転職をした。
- 仕事か家庭か、ではなく、両方取ろうと思った。家庭8割仕事2割のコミット、あるいは家庭2割仕事8割、と言った形ではなく、どちらも100 : 100でやりたかった。ヌーラボは、実際に働いている社員の情報をブログなどで多く開示しており、「ここならより良くパフォーマンスできるのではないか」と思った
仕事を「やりたい」と言う気持ちを最大限にしてくれるとは?
- これまでの勤務先との違い
- フルリモート・フルフレックス
- お互いの責任の中で、自分が働きたいタイミングで働くことができる
- お客様相手の仕事なので、成り立たないのではないかと思われるかもしれないが、お互いがお互いを補完し合うような仕組みが会社にあり、業務に臨めている
- どのように会社を見つけたのか
- 登録していた人材会社経由でオファーをもらったことで「募集をしている」ことを認識した。プロダクトは使っていたため、会社自体は知っており、「良い会社」というイメージはあった
- 入社してみて、イメージと違ったところはあるか
- 自分の軸は、「働きやすい」「フルリモート・フルフレックス」「CS(カスタマーサクセス)という職種を極めたい」「プロダクト」であり、この点ではギャップが生まれづらいかもしれない
- フルリモートでも監視されることもなく、モラルの中でお互いがお互いの仕事をしっかり行う、という性善説に基づいたスタンスが取られている。
- チームで補完し合う
- 例えば、子供が熱を出して仕事ができない日には、チームで察知して埋め合う。自分が埋めてもらう立場になることも、自分が埋める立場になることも、両方経験した
- 「人の助けになりたい」「補完したい」という思想の社員が多い。カスタマーサクセスという職種の傾向もあるのかもしれないが、その思いが社外のみならず社内にも向いている人が採用されているのでは。業務の偏りで生じる不満は、今のところ感じていない
- 他社との違いとして感じるところ
- 前職は「人は怠けるものだ」というスタンスで、朝に必ず会議が入っていたり、業務報告を求められていた。ヌーラボは、「ちゃんと働いてくれる、やってくれるだろう」というスタンスで、お互いの信頼の中でやっているという部分が、圧倒的な違いだと感じている
- 日報はなく、毎日夕方に不明点や困りごとについて相談し合う時間をとっており、そのコミュニケーションを通して互いの状況を把握している。また、コミュニケーションツール上のオープンな場でコミュニケーションをとっており、普段通りに仕事をしていれば、全体の動きが見える仕組みとなっている
- チームでのコミュニケーション
- HC(ハッピーアワーコラボレーション): 週3回30分ずつ、困っていることや共有しておきたいことを共有する時間をとっている
- HD(ヘルプデスク) : 毎日解放されており、困ったことがあればチャットツールで呼んで相談に乗ってもらえる
- コミュニケーションをとることと、心理的安全性を保つという意味が含まれている。仕事である以上、成果や、なぜこれをやるのかという説明は当然求められるが、自由にやることについて背中を押してもらえる
仕事も100、家庭も100という生き方
- 仕事と家庭は、あまり切り替えていない。1日の働き方においては、いつでも家庭にも戻れるし、いつでも仕事にも戻れるようにしている。以前は8時間しっかりこの時間を使わないといけないということがあったので、間の時間に少し抜けることができるのはありがたい。そのためにキャリアを諦めるのは勿体無いため、選択してよかったと思っている。
- 仕事と家庭の両方を取りたい、という働き方を選べて、それを受け入れる体制がすでにある企業も増えている、あるいはこれから増えていくのでは。男性が育児に関わる機会も多いため、企業も対応しないと人材を集めるのは難しい。世の中の流れとして、生活にも優しい企業の方が人材を採用しやすいというのは、そうでないと働き手が見つからない状況ということを意味しており、企業側には「選ばれる立場」という姿勢も必要になっている。
- 猛烈に働きたい人もいれば、プライベートと仕事を分けたいという人もいる。それはライフステージにもよるため、日々アンテナを張って、その時々における選択肢を自分で持っていることが大切
- 仕事も100、家庭も100というのは可能だと思う。今の職場で変えていくことができればベストだが、それが難しい場合には、違う選択肢が取れるということも頭に置いておいてほしい
めがねから
自分の思うはたらき方ができるように会社を選ぶというのは、これからも増えていくように感じます。また企業としてもそういう器がある。ということが採用において強みになると感じました。ただ、そういう会社は人気があり、競争ももちろんあると思いますので、「ちゃんと働いてくれる、やってくれるだろう」という期待に答えつづける力も必要だなと感じました。思わず一緒に働きたくなりましたね。